ラストサムライ

これは面白かったデス。フジヤマゲイシャハラキリな勘違い風味が抜けきってないのが、ちょっと鼻についたけど、それも世界レベルの興行に耐えうる様に、わざとそうしたんだろうし(天然な部分もあるっぽいが)、まぁしょうがないのかな。武士道云々はどうでもよくて、あくまで気合の入った豪壮なチャンバラ時代劇としての面白さが要の映画だと思うし。その要のチャンバラはすげーよく出来てるから文句ない。っつーか、出演者全員、殺陣が上手すぎ。トム・クルーズもあそこまでよくやれたもんですわ。対忍者の乱闘シーンは鳥肌モンでした。それぞれに見せ場がちゃんと用意してあるのも好感触。福本さんも事前に「日本一の斬られ役」を読んでたので、最後の見事なヤラれっぷりにはニヤリ。「アルグレンさん!」。演技はカチコチでしたが、それがなんか妙にカワイくてまた良し。ストーリーは、先にも書いた「勘違い風味」があるせいで、どうも入りきれなかったんですが、オールグレンの生き様にはグッとくるものがありました。個人的にはもうちょっとオールグレンのトラウマになっている、インディアン虐殺の部分を描いて欲しかったかな、とも思いましたが。途中がタルかったので、そこら辺を切って、冒頭にオールグレンの昔のシーンを加えたらイイ感じになったかも。まぁ、でも、こんだけ派手で豪華な時代劇を観れたっつーだけでもシアワセですがね。出来れば今度はこれぐらいの規模と予算を使って、日本で(もしくは日本人の監督で)時代劇を作ってくれればなぁ、と思います。あと最後にガトリング砲で散っていくのは、何かのお約束なのか。パーフェクツ…。