最近観たタイトル2連発

  • 容疑者Xの献身

テレビシリーズ観賞済み。原作は今読んでる途中。

テレビシリーズはそこそこ楽しく観ていたものの、どちらかというといっしょに観にいった友達が熱心なファンで、それにつられて観に行った感じ。ですからさほど期待せずに観たわけですが、予想外の面白さでした。今年観た映画ではこれが個人的には1番かも。

全体の印象としては、(まだ読んでる途中だが)原作の持ってる重さと、テレビシリーズのライトさが良い塩梅で組み合わさって、いわゆる「餡子と皮のバランス」がとれた内容に仕上がっていたんじゃねーかなと思いました。これ以上地味になってもダメだし、軽くなってもダメでしょう。

そして堤真一が抜群に良かった。もともと好きな役者さんではあったんですが、今回で完全にファンになりましたね。原作みたいなブサイク設定ではないものの、哀愁のある何ともいえない佇まいのキャラになっていて、観ていてたまらんもんがありました。まさに「献身」なんだよなぁ。ああ。

福山雅治も良かったですな。というかテレビシリーズも含めて湯川のキャラが立ちまくっているので、彼がいるだけで華になる。今作ではあくまで狂言回し的役割ではありましたが、それ故に、出しゃばり過ぎることもなく、バランスが取れていたと思います。湯川の石神に対する尊敬と友情と葛藤も、熱いものがありました。良いヤツですね、湯川は。

トリックは、「人の盲点を突く」という非常にシンプルで基本的なもので、好感が持てました。変な奇抜なトリックよりこういうのが心地いいです。やっぱり「トリックのためにドラマがある」みたいな作りじゃつまんねーよなー。トリックはトリック、ドラマはドラマでバランスを取った作品がベストだね。もう1回観に行こうかなー。

  • アイアンマン

アメコミに疎い身としては「アメコミヒーローもまだまだいろいろいるんだなぁ」という感じ。全体的なテイストとしては、その他大勢のアメコミ映画と変わらないですよね。ヒーロー誕生編なんてもんは、まぁだいたいが似たようなもんになるのかもしれませんが。あとはもうノブレス・オブリージュをどう実践していくかの話だし。トニー・スタークのまるで理想をそのまま具現化したようなチョイ悪オヤジっぷりは素敵でした。続編は間違いなくやるんでしょうけど、一体全体どういう展開にしていく気なのかしらん? 最強の兵器といっても、あんな面白スーツひとつじゃやれることしれてるだろう。私設武装集団でも組織して、恒久的世界平和でも目指していくのか?