スカイ・クロラ The Sky Crawlers

原作未読。僕もイノセンスの頃に押井作品を漁りまくってからのエセ押井ファンですから、押井熱が冷めてるとは言えど観ておかなければなるまい、と思って観ました。まぁ熱が冷めてるとは言っても、インタビューや対談を一通り押さえる程度には前準備して観たんですけども。

まぁ、いつも通りと言えばいつも通りのローテンションでしたね。ここまでテンションの低い主人公とヒロインはアニメ史上でもなかなかいないんじゃねーかってくらいの。だから、映像的に恋愛にいたる感情の機微みたいなのがよく汲み取れんでした。ほとんど感情表現がないんだもの。でもそういうの好きよ。キャラデザも相まって、草薙がほとんどロボットみたいな女にしか見えませんでした(な、なんで突然脱ぎだす?!)。でもそういうの好きよ。谷原章介さんと栗山千明は上手かった。榊原さんは作品の良心でした。空戦シーンは、どんな映画やゲームでもそうですけど観てるうちにどっちがどっちだかわかんなくなっちゃうんだよなー。映像的にものすごい革新的なことが行われていたか? というのはよく分かりませんでした。なんか細かい部分で手が込んでるんだろーなー、みたいな。音楽は随分と印象的だった気がします。むしろ音楽と音響でものすごく救われてたなと。世界観的にはわりと寓話度が高かったという印象。政治も、思想も、主張すらもないような…。生を実感するための戦争、というのはまぁパト2やらアヴァロンやらと共通のテーマなのか。しかしあのラストは…。

うん、なんかまぁ、そんなところ。感想が全然まとまらないところも押井作品。好き、嫌い、で言えば好きな作品です。いや、それにしても優一君ってどんなセックスするんですかね? むしろ監督は(以下略)。

線の細い女はエロい。それは間違いない(ダメ結論)。客の入りは……全部で20人くらいはいたんじゃないかな。ヤバくね?