二夜連続ドラマSP のだめカンタービレinヨーロッパ

このSPだけに限りませんが、キャスト、演出、すべてにおいて「原作テイストの再現度」がスゲェですな、このドラマ。マンガよりもマンガらしくて、アニメよりもアニメらしいっつーんですかね。マンガっぽさが空回りせずに、しっかりとドラマとして機能してる。こういうテイストってありそうでなかったなと。狙って出来るもんじゃなくて、どちらかと言うと幸運が重なって実現できたクオリティーなのかもしれませんけど。

──「生きる歓び」なんていうのは、絶え間ない努力と、様々な困難を乗り越えた果ての「実感」なんでしょうね。即席の悪あがきでは決して手に入らない、己が愛するコトに対して本当に真摯な者にしか訪れない人生の醍醐味。マイナス面を差し引いても「何かを愛して、打ち込む」ことは素晴らしいと思いますよ。果てしない「時間」と「労力」と「経験」を経ている分、報われたときの「歓び」は金剛石よりも堅いものになるのでしょう。……まぁ、こんなこと言いながらも原作は15巻以降は読んでないままで終わってるんだけど。いや、しかし、良いドラマでした。満足。