自虐の詩

原作読了済み。予想よりかは良い出来だったと思います。堤監督らしさが良い意味で出ていて一安心。丁寧に原作から必要なラインを拾い出して、無駄ない作りでした。原作が傑作なので、それだけでも十分に観れる出来になる。キャストも堤ドラマお馴染みの面子が揃っていてニヤリ。
ただ中谷美紀は何をどうやったところですごい美人さんなので、その点では原作とは明らかに趣旨が変わってる部分もあるかなと。なんかもうこちらとしてはあの夫婦の熱愛ぶりに嫉妬するしかないし、僕的にはマスターを応援しまくりでしたよ(笑)。あと西田敏行が良かった。この二人にかなり救われたんじゃないかね、コメディのシーンは。というか役者に助けられた映画だったな、これは。
時間配分的にしょうがないんだろうけれど、もう少し少女時代のエピソードを長くやって欲しかったってのはある。原作で1番泣けたのも女同士のガチンコの友情部分だったし。まぁ必要な部分は十分押さえてたと思いますけどね。


いや、まぁ、本当、これで散々な出来たったらさすがに「堤終わったな」と思ってたところでしょうけど、そうならずに済んで良かったよ。うんうん。


自虐の詩 (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

自虐の詩 (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)


自虐の詩 (下) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

自虐の詩 (下) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)