ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

上映期間の関係で一ヵ月半遅れで観る破目に。ド田舎村に住んでるもんで……。でも焦らされた分も、しっかり楽しめましたよ。旧作の感想は2007-10-07の日記を参照。


圧倒的な破壊力によりすべてを薙ぎ払うラミエル。初弾で仕留められず反撃を食らい、絶体絶命の焦土の中、立ち上がるシンジ。自分を信じる者、自分が信じる人、その繋がりを確かめる為に、その繋がりに応える為に、迷いと葛藤を振り切り、かつてない高揚の中、渾身の一射を放つ──。


兎にも角にもこのシークエンスが全ての作品だったかなと。前半は内容、画ともに旧作のレストアバージョンで、ついこの前に旧作を観返していたこともあって「なんかそのまんまだな…」といまいちテンションが上がらず観賞してましたが、ヤシマ作戦に入ってから作画、演出すべてが一変、目くるめく映像体験に圧倒されっぱなしになりました。アニメーションで久しぶりに「すげえかっこいい映像が観れたな」と思えた。ヤシマ作戦に関してはまったく文句なし。DVDで何十回と観たいレベル。

ストーリーは「破」の予告からしても相当変えてくるっぽいですから、何とも言えないですな。「謎の解明」的な部分も興味はありますが、やっぱり総体としてどういう方向に話を落とすのかが気になるところ。「今さら作り直す必要もないだろ」という声はあるでしょうし、僕もそう思うところはありますけど、「現在を生きる14歳の話」として作り直してくれたら良いんじゃないかと思います。というかそうなることを願います。どうせちゃぶ台返しっぷりでは旧作の劇場版以上のものが作れるわけもないし。頑張れシンジ君。


あ、「綾波のパイオツ揉んじゃった!」のシーンは削ってもいいのにと思った。あれは21世紀まで持ち越すナニじゃないよ。またエロ同人誌大量に作られちゃうよ!(別にいいじゃん)