ダーリン、こんなの読んだっちゃ

なるほど、これはアニメ化するのに適したマンガだわ。それだけにアニメはもっと続けてほしかった。あと若本規夫はやっぱり偉大だなと。

この巻もいろいろと価値観を刺激されまくりでおもしろかった。あとがきで「ガンダムを作ったあの人にも話を聞きにいく」って書いてあるんですけど、それってやっぱり……なんですか? ついについについに我らが最終兵器富野が登場するわけですか?! 監督にこの手の人生指針話させたら三日三晩でも語りそうでこわい! そしてうれしい! そこにシビれるあこがれる! 楽しみやで〜。

新人アニメーターががんばるお話。タッチは軽め(少女漫画風? 少女漫画読んだことないからしらんけど)でありながらも、内容はちょいへヴィーですな。「それまで好きだったのにも関わらず高校卒業した途端にアニメの話をしなくなり、あまつさえ『オタクくさい』と笑う友人達」とか「そこを辞めたら延々とイタ電大攻撃をかましてくるアニメスタジオ」とか「そこそこ上手いけど人格は破綻していてセクハラまでしてくる傲慢アニメーター」とか「原画や動画を盗んで売りさばくのが目的のアニメ制作関係者」とか、実際にいそうだし描写も生々しくてイイ。のだめカンタービレみたいな「天才が愉快で楽しい仲間に恵まれながら、あれこれ苦悩しつつも天才街道を驀進する話」とは違う、「特別な才能はない人間が、嫌な奴や鬱イベントに困らされながらも、いい出会いにも恵まれてひたむきにがんばる話」なので、そういうところも新鮮に感じておもしろい。乳がデカイのも勿論ヨイです。