既読リスト

中平さんの絵柄がチョウスキです。

ぼちぼち「美少女攻略」というフォーマットからは逸脱してくると見た。この物語の本質から考えるとそうならざるを得ない気が。

  • BLACK RAGOON(9)

うーん、うーん、うーん、面白かったのは面白かったんだけど、ちょっと冗長な面もあり、シチュエーションをゴチャゴチャにし過ぎた感がありおりはべり。作中でレヴィが言ってるとおり
「ちっ、盛り上がりに欠けるぜ。とっとと殺しあえ、アホが。物事はシンプルが一番だ。」
と正直思っちゃった部分もあります。でも一番歯ごたえのあるエピソードなので、間を置いてまとめて読んだらまた違うかも。

先に連載で読んでるんですけど、「かましたなー」と。この大風呂敷をどうぶっ壊すか(畳むのはまぁ、無理だろう)に興味がありありです。いやもう、普通に盛り上がりまくりですよ。

  • ヨルムンガンド(7)

出てくるキャラがもれなくプロフェッショナルで、なおかつ楽しい奴らばかりで、こりゃ面白くないわけがない。

俺も自炊をするぞ!(一人暮らし用の料理本は買った)

岩原さんの絵柄って嫌いではないんだけど、ペンタッチは作品ごとに調整してほしいなー。ダーカーの場合は、こういう太くて丸っこい線よりか、細くてガリガリ描き込んだ線のほうが合ってると思うんですが。内容はテレビシリーズを設定面から補完してくれてて面白い。あとアニメ2期は最高。1期よりも全然良いぜ。

  • 漫画家失格

漫画家さんはある程度方向性を模索して「だいたいこういう作風でいこう」っていう目星がついたら、あとはもうブレずにひたすらたくさん描いていけば勝手に覚醒すると思う。福本さんとかもなんだかんだでけっこうな量描いてるしな。がんばってください。

  • さべちん

大学時代に、快楽天を購読してた時期があって、その時に読んでて知ってるくらいでしかないんですが、それでも追悼本で育児日記を載せるのは反則だと思う。悲しすぎるよ。

  • ザ・ムーン(1)〜(4)

ジョージ秋山作品はまだ銭ゲバと今作しか読んでないですけど、まぁなんかある程度作風が分かった気がする。これだけテーマ性丸出しの作品を少年誌でやってたというのが凄い。時代もあるだろうけど、昔はそれだけ懐も広かったんだろうな。もちろん読者の。

どれだけ実験的なことをやってても、島本和彦島本和彦だなぁ。

学生物、レース物から一気に転回して、尾形琳の艱難辛苦ストーリーになってからは話がどんどん大変な感じになってきて、表現も含めて話(というより琳)が加速していき、最後あたりはもうちょっとで振り落とされそうな加速っぷりで、なんとも読んでて気持ち良かったです。こういう時間軸の描き方はマンガの強みかな。上手い作家さんです。いやもう、本当、カッコ良い作品だった。



小説感想に続く。