ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

よ、ようやく観れた……。いくらド田舎とは言えディレイかけすぎだバカ! 世間のブーム的に言えばもう冷め冷めの状態だろ、二か月遅れじゃ! アニメなんて祭りに参加できてなんぼなのに!

──とは言え、評判通り凄かった。マジで。でもなんつーか凄さのベクトルが、俺が待たされてる間に辛抱たまらずサントラを聴いて勝手に妄想してた「超攻撃型:破」ではなくて、「ポカポカしたい:破」のほうに凄かったのが印象的でした。いや、もちろんアクションも呆れるくらい凄かったんですが、予想以上に人物描写を丁寧に描いてて、普通に良い話になってんじゃねーかオイといいますか。

いやもうこれだったらQuickeningではサードインパクトとかはほどほどにして、普通にシンジと綾波が結婚して真っ当な生活を送っていく、みたいな感じで十分いけるんじゃないですかね。そっちのほうが世界中の人間がみんなグチャグチャになってヤンデレ美少女と二人きりで残される、みたいなのよりよっぽど大変だもの。そう考えたら夏エヴァって当時はとんでもないテロだと思ったけど、ダメ人間の(世界)破滅願望の具現化という意味では、そんなにアナーキーでもなかったのかもなぁ。

あとはもうアレですか、マリさん。マリさま。ぼくのマリー(違う)。真希波ハァハァ。もう高校生くらいの女の子はみんな、あの髪形と眼鏡とスカート姿で裏コードしたらいいと思った。思いました。アスカも相当に良かったんだが、僅差でマリがエロかった。アスカは露出が多すぎたのが敗因かもしれません。なんの話だ。

真面目な話、なんかもうこれで、「エヴァ的なもの」はそろそろ卒業しなきゃならんのだなぁ、とかしみじみ思いました。破滅や悲劇に酔ってねーで、普通に真面目に働いて嫁さん子どもを食わしていけ、みたいな。別に今回はそういう風な内容ではなかったけど、ひしひしとポカポカな予感がするというか。多分もはや破綻させようがない。

しーあわせはーあるいてこないーだーからあーるいてゆくんだねー、いーつまでもーたえるーことなくーとーもだちでーいよおー、いまーわたしのーねーがーーいごとがーーかなーうーなーらばー。一番好きな曲はもちろんファイナルディシジョンです。

Quickeningの公開、どれくらいかかるかは分からんが、たぶんその時俺も30歳になってるかも。うわ、笑うな。いや、ヒクな。がんばって生きよう。