きみとぼくが壊した世界

ややネタバレ気味感想。

ミステリの手法として、こういう「メタの重ねがけ」みたいなやり方があるということは知ってましたけど、実際に読んでみるとなんかこう笑えてきますな。アホか、という突っ込みをさらに通り越して笑えてくる感じ。昔読んだドグラ・マグラも似たようなメタメタ小説だったけど、あれはもっとややこしかったしなぁ。これは分かりやすい分、「実際にやっちゃってるよ」という突き抜けた凄味があった。ミステリってのはトリックやギミック部分は分かりやすければ分かりやすいほどいいね。分かりやすい上で、意表を突くものだったら言うこと無い。それが一番難しいんだろうけど。

にしても病院坂黒猫はやはりなんだかエロす。普通に黒猫主役でシリーズ続けてほしい。