28週後...

前作も劇場公開時に観賞済み。う〜ん、悪趣味さで言えば近年稀に見る傑作ではないでしょーか。前作よりも遥かに「イタリアンゾンビ映画」度がアップしてます(笑)。まさかこのご時世に、劇場公開の映画で「目潰し描写」が出てくるとは!
他にもネタバレになりますが「すし詰め状態での感染者大量発生地獄」「人間感染者関係なしの射殺地獄」「爆撃焼却で終わりかと思いきや、毒ガス兵器まで使用。挙句の果てには火炎放射器でボー」「ヘリコプターのプロペラで大量バラバラ地獄(ある意味お約束だが、あれだけ大量なのはなかなかない。ブレインデッドかよ)」「暗視スコープ映像を使った地下鉄地獄巡り」など(アレな)見所が盛りだくさんでした。これを「B級ホラーテイスト」でやってるんじゃなくて、わりとシリアスなドラマとしてやってるから、なお悪趣味さが際立つというか。
映像的にはちょっとチカチカし過ぎて目が疲れるものの、こちらの不安を煽るような絶妙な映像が多くて、緊張感が途切れることがなかったです。「青空の下、のどかな風景の続く野原で、大勢の感染者に追い掛け回される」ショットなどは、なんとも悪夢的な狂ったコントラストで凄かった…。
あと英国って、アメリカとかよりも「終末風景」が似合うなー。全体的に黄昏てて、なんとも陰気臭くて、あんまり住みたくない感じ。


これ観た限りでは、ゾンビ映画(今シリーズをゾンビ映画に分類していいかどうかってのはあるけど)ってまだ色々と作りこめる余地があるなぁ。