今回数えてみたら、本棚にあるマンガの数って1000そこそこしかなかったですね。全然少ないじゃん。それでもこの圧迫感ってどういうこと? 工夫したら2000以上は収納出来るでしょうけど…
- スティール・ボール・ラン(13)(14)
氷上での決闘はなかなか良かった。ジョジョって雪や氷を使ったエピソードは殊更に美しくてよい。1番印象に残ったのはイタリアン・コーヒーのくだりだけど。の、飲みたい! そして驚くほど元気になりたい!
- ハチワンダイバー(5)
コマ割なんかも含めて、大味になりそうでなってないところが味わい深い。「グワバババ!」といった按配の台詞回しも興味深い。女の子の体格がやたらガッチリしてるのもなんだか良い。久しぶりに将棋さしてみようかな…。
- 鋼の錬金術師(18)
画作り、展開、台詞のやりとり、全部において「ありがちから半歩工夫している」といった印象で、それらの積み重ねが大きなおもしろさを生み出している、というのが10巻以降くらいの印象ということになるのかな。バトル描写においても、いわゆる「少年マンガらしいバトル」から「勝つためにどうするかを考えたバトル」の要素が段々と強くなってきて良い感じです。
- さよなら絶望先生(11)
今さらなんですけど、小節あびるがエロくてびびる。なんでエロいの? 三つ編みだから?(包帯だから!?)
俺は正義の味方にあこがれる曲がったことが大嫌いで人に優しくて家事も得意で女の子にもさり気なくモテまくりで不屈の精神を持ったなんか魔術とかも使えるごく普通の男子高校生。ひょんなことから、ものすごく強い金髪の女の子(でもカワイイ!)や、気位の高いお嬢様風だけど本当はものすごく優しい女の子(やっぱりカワイイ!)や、妹風の料理上手な女の子(またまたカワイイ!)や、ちょっとイカれてる外国人の幼女(俺はペドじゃない!)なんかと親密なお付き合いをしたり、なんかすごい化け物とか金ピカのゴールドセイントと血湧き肉踊るバトルを繰り広げちゃうんだ! そんでもって最後は気になるあの娘と……っていわせんなよ!(笑)。そんな感じで俺が活躍しまくる「Fate/stay night」、パソコン版、PS2版ともに大好評発売中だ! よろしくな!
……みたいな宣伝があったら嫌ですよね(絶対に嫌です)
- 大奥(3)
大河ロマン的なおもしろさ、っていうのが今作を読んで初めて分かった気がするね。群像劇としての横軸に加えて、大きな時間の流れ(運命の流れ)という縦軸を加えたおもしろさとでも言おうか。展開にしっかりと必然性を持たせてるのもスゴイ。
- 僕の小規模な生活(1)
福満さんもだんだん知名度が上がってきたのかな? あとはストーリー物で作風とハマるネタを見つけ出せたら一気にブレイクしますよ! がんばってください!(無責任な編集者みたいに)
- RAINBOW(1)
戦後少年監獄モノ…なのかな。絵柄、内容ともにおもしろいし熱くさせる内容なんですが、ちょっとあまりに「大人=悪」「子ども=純粋」という図式にしすぎの感がなきにしもあらず。まぁそこがおもしろい部分でもあるんだけど。
- BEAST of EAST(1)
絵はすげー巧いんですけど、やっぱりマンガとしてはちょっと読みづらいかなぁ…。マンガというよりも絵本や絵物語を読んでる印象。世界観や雰囲気とはあってる描き方なので、好みの問題かな。
- 黒執事(1)
普通のコメディーなのかと読み進めていたら、「忠実真摯な執事かと思っていたら実は──」という展開でちょっとサプライズでした。こういうのって大事だと思うんだ。コミックスを1つのパッケージとして考えた場合は特に。
- マイアミ☆ガンズ(1)(2)
忘年会の帰り、酒に酔った状態で本屋にフラフラと入り、ふと目について「あ、これ昔アニメでやってたなー」「あ、なんかちょっと表紙がエロいなー」と思ってなんかしらんが買っていた。シラフの時だったら多分買ってない。内容は、「村田蓮爾をもっとアニメっぽくしたような絵柄の、ドタバタコメディ度をアップさせた逮捕しちゃうぞ!」みたいな。今のご時勢、ネットでいくらでもエロ画像やエロ動画が手に入るので、こういうちょっとエッチなマンガをズリネタに使う中学生、みたいなのは絶滅しちゃったのかな? けしからん!(おまえがな)
- 烏丸響子の事件簿(1)〜(6)
ゲームの「ノーモア★ヒーローズ」のキャラデザが気になっていて、その人が描いてるマンガということで読んだ。…これってパソコンで描いてるんですかね? そのせいなのか、描線も含めた画面全体がどうものっぺりした印象でマンガ特有の「色気」が感じられない。カラーイラストとかは普通に好みでカッコイイので、単純にマンガを描くことにまだまだ慣れていないのかなぁと6巻まで読み進めたものの印象は変わらず。うーむ。いろんな意味で期待はしているんですが…。
- 魍魎の匣(1)
原作に忠実な内容で、絵柄も雰囲気に合っており、過不足ない作りで好印象。問題は次巻以降の京極堂の薀蓄をどれだけ圧縮できるかだな(笑)。続きが楽しみです。
- 愛蔵版 ゲッターロボ
もしかしたら初・石川賢かな? 冒頭のやたら血なまぐさい雰囲気が良かったんですが、途中からは普通の少年向けロボットマンガになった感じ。そういやゲッターそのものもアニメとか観たことないな。スパロボ知識しかない。これじゃ「ゆとり乙w」って言われちゃうよ! まずはマンガ版魔界転生でも読もうかな(そっちからかよ)
- 探偵綺譚 石黒正数短編集
「気の抜けたビールで…」「スペースレンジャー・ゴーファイブ」あたりはツボだった。こういう「マンガの短編」って好きですね。連載マンガのパイロット版みたいなのじゃなくて、純粋に星新一でショートショートな短編が好き。良質な短編の数珠繋ぎで結果的に長編になってる、みたいなのが創れたら最強だと思うのだが如何か。
- 私家版鳥類図譜
(上の続き)そういう意味では、この短編集も「鳥」という共通のモチーフを使って描かれていて味わい深くて好きです。洒落っ気があるし、想像力も広がるネタが多い。こういうのは短編でやってこそ許されるノリだね。
- ブラッドハーレーの馬車
で、とどめはこれだ(笑)。こっちは短編と言うよりオムニバス形式。くらーい、救いがなーい、でもめちゃくちゃうまーい。沙村広明さんってすごいんだな、やっぱり…。この「岩波文庫あたりの海外文学を読んだ感じ」はお見事。絵が上手いっていいなぁ。特にこの人の場合なんでも出来るだろ。すげ。
さて、今年もよろしくお願いします。ああ、休みが明けたら地獄だな……うう。