キル・ビル Vol.2

単体の作品としてはVol.1よりも全然好きです。個人的に1の方は口当たりが悪いというか「なんだかなー」と白けたんですが、この2はそんなことはなかったですね。単純にアクションでも1の腰砕けスプラッターチャンバラよりも、カンフー(ユマは殺陣よりカンフーのほうが遥かに巧いと思う)やら血みどろ汗だらけ埃まみれプロレスのほうが好み。っつーかパイ・メイ最高。修行時代のエピソードだけで一本の映画作って欲しいくらい。エル・ドライバーも分かりやすいぐらいの悪役っぷりで好き。ストーリー的には、女として、殺し屋として、復讐者として闘ってきたブライドが最終的には「母」としてケリをつけたっていうのが、ベタですけど結構グッときました。しかもトドメが五点掌爆心拳(北斗神拳みたいですな)だもんなぁ。シリアスなんだかバカなんだか(笑) そして後でパンフレットのコラムを読んで「なるほど。この映画は本当の意味で、映画オタクとしてのタランティーノの『半生そのもの』を詰め込んだ作品なんだなぁ」と分かり、さらに感慨が深まったり。個々のエピソードでも好感触のものが多かったです。でも作品トータルで見ると1よりインパクトは少ないし、セリフ過多で所々テンポも悪く、冗漫なシーンも多くて、手放しで「こりゃすげぇ!」と言えない出来なんですよねぇ。もうちょっとどうにかしろよって部分は少なくない。その点では残念。まぁでもなかなか楽しめました。結構見直したかも、タランティーノ。一番好きなのはレザボア・ドッグスだけどね。
サントラ買ったけど入ってない曲が多くてファッキン。全部入れてよん。


キャシャーンも観ようかなぁと思ったんですが、客(特に若い婦女子様方)が多かったし、キルビルで満足しちゃったし、例のごとく本を買い過ぎて金が無くなったし、止めておきました。CMとか番宣の映像ではアクションがかなり良さげだったので、観ておきたいとは思うんですけど。何時までやるんだろう。