神林長平祭り
- 七胴落とし
初・神林長平。ギザギザハートの子守歌で理由なき反抗で盗んだバイクで走り出したのをSF仕立てで書いてみました、って感じでしょうか(わけわかりません)。大人になることへの抵抗感っていうのは共感できるけど、ここまでムチャクチャだと「いいかげんにしろよ、お前ら」って言いたくなりますな。「大人は虚飾と欺瞞に満ちあふれた白痴豚だ!」みたいな調子なんだもん。特に主人公の同級生の女は即ぶっ殺すべき。ああいう利己主義の塊みたいな女って醜悪すぎて吐き気がしてくる。もはや地球上に存在していい生物じゃないですよ。俺がガンマニアの坂東だったら、サンフランシスコ歌いながら蜂の巣にしてるところ。「この女の脳はまるでおはぎのようだよ!」
- 完璧な涙
上の作品とは打って変わってかなり乾いた感じのする作品(主要舞台は砂漠だしね)。感情のない主人公vs完全報復殺人戦車、という設定がかなり好み。妄想が広がる設定ですよね。時空間の歪んでいく奇妙な展開も好み。でも後半になって未来と過去との戦いだの説明が入ってからちょっと醒めた。そこはもっと曖昧でよかったんじゃないのと思う。それだけ設定も描写も優れてるということなんでしょうけれど。そして何よりもタイトルが良い。「完璧な涙」って。美しい。聞いただけで無限の空想世界に浸れるぐらいに。